朝花夕拾・芳華絕代

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郭羨妮(ソニア・コック)、胡杏兒(ミョーリー・ウー)、林徳信(アレックス・ラム)、黃榮杰(パリス・ウォン)、方惠盈(ユキ・フォン) 
高志森(クリフトン・コー)・梁柏豪(パコ・リョン):監督 2018年 

(ネタバレの可能性あり) 2003年に亡くなった梅艷芳(アニタ・ムイ)の遺品は10年後の2013年、オークションに出されることになり、価値のあるものとそれ以外に分けられ、価値がないとみなされたものはゴミとして捨てられる運命に。それを知ったアニタの熱心なファンたちはゴミとして出されたものを回収しに行った。ゴミの中にはファンからのプレゼントが入っていた。アニタはファンからのプレゼントを捨てることなどなく大事に保管していたのだ。ファンたちは回収した品を贈った本人に返そうとしていた。

アーティストとしてのアニタの成功や功績を讃えるのではなく、ファンの姿を通してアニタを浮き彫りにしていく。

西城秀樹ファンとして知り合ったアニタが有名になる前からの友人でファン、アニタから勇気をもらい引っ込み思案から自らに自信を持てるようになる女性、撮影が終わる深夜までアニタを待つ女子学生、アニタのあきらめない性格に感化される教師、アニタ奨学金で音楽への夢を継続できることになったギタリストの5つの物語。実話を基にしている。

上映後に登場した高志森は、マスコミでは取り上げられることのほとんどなかったアニタの姿を描いたと話している。興味深かかったのか、西城秀樹ファンとして知り合ったAmy(胡杏兒)とアニタの関係。アニタはいつまでもAmyとは普通の友達として付き合っていきたかったのだろうがAmyはというと、スターとなったアニタは自分とは違う世界の住人だという思いが強かったのだろう、こんなところに訪ねてきてはいけないと言ったりして、最後にはアニタを拒絶するような態度を取ってしまう。Amyは後にそのことに涙することになってしまうのだった。やりきれなくて悲しい。そしてファンとスターの関係を改めて考えてしまうのだっだ。。。

2019.01.03@Cinema City朗豪坊