バンコックの夜

加山雄三、張美瑤、星由里子、プリム・プラパポーン、越路吹雪上原謙 千葉泰樹:監督 東宝台湾省電影製片厰・国泰 1966年

ある日、医学部の研究生・津村修一(加山雄三)の元に、バンコックの富豪令嬢・汪美蘭(張美瑤)が、台湾に居る祖父が昔、亡くなった修一の父に世話になったのでお礼を言いたいとやってきて、美蘭と修一は父の墓参りに行った。修一は亡くなった父の友人・原田文之助(上原謙)の援助を受けて大学に進学しており、文之助の娘・正代(星由里子)とは兄妹のように育っていた。正代はピアニストの仕事に生きがいを感じているが、修一のことを密かに思っており、父母も正代と修一が一緒になればいいと考えていた。修一は京都で開かれた学会に出席し、そのついでに正代がピアノ伴奏をする越山好子のコンサートを訪れると隣の席は美蘭で、美蘭と正代が友人であることを知った。この旅で修一と美蘭の距離は縮まり、さらに元は美蘭の家の運転手で今はボクサーになり試合で来日していたアルンの娘が熱帯病で亡くなったのを知って、修一はバンコックに行って熱帯病の研究をしようと思うようになるのだった。しかし、正代の修一への思いを知る美蘭は、台北の祖父の元に行ってしまうのだった。。。

すれ違いのメロドラマで悲恋と言っていいのだが、加山雄三に悲壮感が足りない。やはり加山雄三は「陽の気」の人なんだと思う。越路吹雪が2曲歌を披露するが、随分と勿体無い使われ方に思える。

2021.10.19@ラピュタ阿佐ヶ谷(飛びだせニッポン! 憧れの世界航路)