古天樂、劉青雲、劉嘉玲、姜皓文、謝君豪、張家輝 呉炫輝：監督 2022年
近未来の地球は環境が破壊されており、天空に巨大な幕を作ってかろうじて生活を保っているが、隕石の墜落によって強力な破壊力を持った植物が地球に根付いてしまい、生物は雨が降るたびに成長を続け街と人を破壊していた。
香港製SF映画というとこれまでは、造形もチープでCGも今ひとつだったのだが、今作はかなり頑張っていると思うのだが、クリーチャーの造形がやはりギーガーを超えられないんだなーと思う（CGの技術については詳しくないので、見た目でしか判断できないが）。古天樂、劉青雲、姜皓文の男たちの描き方は香港映画の得意とするところで、すんなり納得できる。頼りない男が成長していく萬國鵬の役割や、偶然秘密を知ってしまう吳倩、さらに取り残された少女、張家輝が出てきただけで問題人物と分かるところなどなど、分かりやすすぎる物語が、やや残念である。
古天樂、長年の夢であった香港製SF映画で、2017年に撮了し、ポスプロに4年かかっている。香港では2022年8月25日からロングランを続けており、12月11日時点でも1館だけだが上映が続いている。興行収入は12月8日の時点で8817万香港ドル、香港映画歴代興行収入1位を記録している。日本でもNetflixで鑑賞可能。
2022.11.25@K11 Art House
