Le pacte des loups(ジェヴォーダンの獣)

サミュエル・ル・ビアン、エミリー・ドゥケンヌ、ヴァンサン・カッセルモニカ・ベルッチ、マーク・ダカスコス クリストフ・ガンズ:監督、郭追:動作指導 2002年

2001年の作品で2002年日本公開だが観た記憶はない。郭追が動作指導だったことは記憶している。改めて観るとなかなか面白かった。マーク・ダカスコスのエキゾティックさと動きがやはり印象に残る。最後の方になると、サミュエル・ル・ビアンの動きがダカスコスが乗り移ったようになっているのも面白い。ストーリーも実話+αで新たな物語りを紡いでいる。ただやはり20年前の映画ゆえ「獣」の造形と動きに古さを感じるのは仕方ない。

周潤發がハリウッドに行くのが1995年、李連杰の《リーサル・ウェポン4》が1998年、《臥虎藏龍》は2000年、甄子丹のハリウッド1作目も2000年と、香港の映画人が海外へ出て行くようになった頃の作品だが、ハリウッドではなくフランス映画というのも面白いし、アクションの核になるダカスコスが異邦人(インディアン)という設定になっていることで、これまでにないアクションを見せるという理由づけになっていると思われる。

2024.02.03@立川シネマ・ワン