第42屆香港電影金像奬ノミネート一覧

最佳電影

毒舌大狀

命案

白日之下

年少日記

金手指

 

最佳導演

吳煒倫《毒舌大狀》

鄭保瑞《命案》

簡君晉《白日之下》

卓亦謙《年少日記》

莊文強《金手指》

 

最佳編劇

唐翠萍、李卓風、簡君晋《白日之下》

卓亦謙《年少日記》

游乃海 李春暉《命案》

莊文強《金手指》

吳煒倫、張雲青、林偉文《毒舌大狀》

 

最佳男主角

林保怡《白日之下》

盧鎮業《年少日記》

梁朝偉《金手指》

黃子華《毒舌大狀》

大鵬《第八個嫌疑人》

 

最佳女主角

謝安琪《4拍4家族》

衛詩雅《不日成婚2》

余香凝《白日之下》

王丹妮《毒舌大狀》

鍾雪瑩《填詞L》

 

最佳男配角

姜大衛《白日之下》

黃梓樂《年少日記》

李尚正《死屍死時四十四》

吳慷仁《但願人長久》

謝君豪《毒舌大狀》

 

最佳女配角

金燕玲《不日成婚2》

梁雍婷《白日之下》

韋羅莎《年少日記》

楊偲泳《毒舌大狀》

廖子妤《毒舌大狀》

 

最佳新演員

吳冰《1人婚禮》

陳諾霆《4拍4家族》

許月湘《白日之下》

何柏廉《年少日記》

謝咏欣《但願人長久》

 

最佳剪接

盧煒麟《白日之下》

陳曉進、卓亦謙《年少日記》

梁展綸、David Richardson《命案》

張叔平、彭正熙《金手指》

陳祺合《毒舌大狀》

 

最佳美術指導

霍佩詩、張栩冰《七月返歸》

潘燚森、謝靄霖《白日之下》

張蚊《年少日記》

余家安、梁詩韻《命案》

林子僑《金手指》

 

最佳服裝造型設計

潘燚森、陳巧倩《白日之下》

黃家寶《死屍死時四十四》

張叔平、陳子晴《但願人長久》

余家安、葉嘉茵《命案》

林子僑《金手指》

 

最佳動作設計

谷垣健治、嚴華《天龍八部之喬峰傳》

黃偉亮《命案》

李忠志《掃毒3:人在天涯》

錢嘉樂《潛行》

董瑋《爆裂點》

 

最佳原創電影音樂

泰迪羅賓、戴偉《4拍4家族》

朱芸編《白日之下》

區樂恆、廖頴琛、張戩仁《年少日記》

戴偉《金手指》

王建威《填詞L》

 

最佳原創電影歌曲

一個人走走(1人婚禮)作曲及主唱:岑寧兒 填詞:王澄晞

毋忘(4拍4家族)作曲:戴偉 填詞:梁栢堅 主唱:謝安琪

日光漂白(白日之下)作曲:朱芸編 填詞:周耀輝 主唱:黃妍

Let's Get To The Top(金手指)作曲:戴偉 填詞:劉敬雯 主唱:大AL

填詞魂(填詞L)作曲及主唱:謝雅兒 填詞:黃綺琳

 

最佳音響效果

楊智超《白日之下》

鄭名輝、楊智超《命案》

Nopawat Likitwong《金手指》

張凱彤《第八個嫌疑人》

聶基榮、林紹儒、陳慧思《爆裂點》

 

最佳視覺效果

陳迪凱‧水《七月返歸》

張展榮、周子豪、覃彥《命案》

黃智力、潘志恒《金手指》

林洪峯、林駿宇、何文洛、余國亮《斷網》

袁華堂、王喜慶、楊敏傑《爆裂點》

 

新晉導演

簡君晋《白日之下》

卓亦謙《年少日記》

祝紫嫣《但願人長久》

吳煒倫《毒舌大狀》

李子俊《第八個嫌疑人》

 

最佳亞洲華語電影

周處除三害

孤注一擲

富都青年

滿江紅

關於我和鬼變成家人的那件事

 

Le pacte des loups(ジェヴォーダンの獣)

サミュエル・ル・ビアン、エミリー・ドゥケンヌ、ヴァンサン・カッセルモニカ・ベルッチ、マーク・ダカスコス クリストフ・ガンズ:監督、郭追:動作指導 2002年

2001年の作品で2002年日本公開だが観た記憶はない。郭追が動作指導だったことは記憶している。改めて観るとなかなか面白かった。マーク・ダカスコスのエキゾティックさと動きがやはり印象に残る。最後の方になると、サミュエル・ル・ビアンの動きがダカスコスが乗り移ったようになっているのも面白い。ストーリーも実話+αで新たな物語りを紡いでいる。ただやはり20年前の映画ゆえ「獣」の造形と動きに古さを感じるのは仕方ない。

周潤發がハリウッドに行くのが1995年、李連杰の《リーサル・ウェポン4》が1998年、《臥虎藏龍》は2000年、甄子丹のハリウッド1作目も2000年と、香港の映画人が海外へ出て行くようになった頃の作品だが、ハリウッドではなくフランス映画というのも面白いし、アクションの核になるダカスコスが異邦人(インディアン)という設定になっていることで、これまでにないアクションを見せるという理由づけになっていると思われる。

2024.02.03@立川シネマ・ワン

ホノルル・東京・香港(香港、東京、夏威夷)

尤敏、宝田明加山雄三草笛光子飯田蝶子上原謙三木のり平、星由里子、王引 千葉泰樹:監督 1963年

古い映画を観る楽しみの1つは、昔の風景が見られる事。1963年のホノルルと東京と香港を垣間見る。香港の場面で出て来るアンバサダーホテルは現在の「彌敦道26號」の場所。1960年にできているので、当時は出来て3年ほどの新しいホテルだったようだ。他にも確認したい場所が多いがソフト未発売。

2024.02.02@ラピュタ阿佐ヶ谷(最高の職人こそ芸術家。千葉泰樹 至高の世界!)

白白青春(白白青春・生きてこそ)

黄秋生、周國賢、サハル・ザマン、潘文星、喬加雲、劉錫賢、太穂、張同祖 劉國瑞:監督 2023年

香港のタクシー運転手とパキスタンから逃れてきた難民の子供の話。タクシー運転手の白日(黃秋生)もかつて大陸から香港に泳いでやってきたいわば難民。その過程で妻を亡くし、息子は大陸に置き去りになり引き取るのに時間がかかってしまった。今は警察官になった息子との関係はぎくしゃくしたままだ。 ハッサン(サハル・ザマン)の父はパキスタンでは弁護士であったが、難民として香港に妻と逃れてきた。ハッサンは10歳(ぐらい)、香港生まれだ。 白日とハッサンの父はちょっとしたいざこざから交通事故を起こし、ハッサンの父は亡くなってしまう。白日はハッサンに自分の息子の姿を重ねていき、非香港人ギャングの手先にされ警察の手入れから逃れたハッサンを匿い、彼の願いであるカナダに送ってやろうと考えるようになるのだった。

2組の親子の物語であり、難民問題も考えさせられる。ここでもやはりこれまで見過ごされていた人々に焦点を当てるという最近の香港映画の視点が特徴的である。そして監督自身もマレーシアから18歳の時に香港にやってきた華僑である。

舞台挨拶に登壇した黄秋生は、最初に脚本を受け取った時に整合性がない部分があり、脚本家に差し戻したという。しかし演じるに当たっては難しい事はなく、役の核となる部分を捉えていればよかったと話していた(それが一番難しい事だと思うのだが)。彼の言葉の通り黄秋生の演技は的確で、顔つきから変わって見えた。最初から黄秋生をあてて脚本を書いたのだろうか。

なお香港では、難民は受け入れても市民権を与える事はなく、第三国への仲介はするが時間がかかる。つまり10年も香港に住んでいるが就労はできず補助金で生活しなければならない。調べてみると、2018年には家賃補助1500ドル(子供は750ドル)、水道光熱費補助300ドル、スーパーなどでの購入券1200ドル、交通費補助200-400ドルといった補助金が支給されているようだ(これらは1人あたりだと思われる)。ちなみに2018年第4四半期の香港の就業者の年収の中央値は1人暮らしの場合9,100ドル、3人家族は33,900ドルだ。中央値の3分の1ほどの金額しかない補助金の少なさについては度々新聞記事にもなっているようだ。

黄秋生の舞台挨拶あり

2024.01.26新宿武蔵野館

PERFECT DAYS

役所広司柄本時生、中野有紗田中泯三浦友和 ヴィム・ヴェンダース:監督 2023年

ロマンチズムとファンタジーだった。音楽にずいぶん助けられてる。映画は所詮作り事、給料は幾ら?家賃は?ガソリン代は?毎日の飲み代は?銭湯代は?と考えだしたら止まらない。現実との乖離にクラクラした。さらに一度だけ登場する妹と平山の会話で、平山は元々は資産家らしき家に生まれたが、父と折り合いが悪く家を捨てたと想像できる。選んで今の生活をしている。それしかすることがなくしている人とは明らかに違い、そんな日常がパーフェクトだと言われてしまうことにも大いに違和感を感じるのだった。

2024.01.13@kino cinema新宿