松方弘樹、鶴田浩二、酒井和歌子、北島三郎、菅原文太、北大路欣也、丹波哲郎、張本勲、小林繁、清水健太郎、木之元亮、にしきのあきら、若山富三郎、天地茂 山下耕作：監督 1984年
横浜の道場で柔道の稽古をしてた稲原龍二（松方弘樹）は、警官にならないかという誘いを蹴って博徒になった。次第に頭角を表し関東一の組織の長となっていく。実在の人物・稲川角二をモデルにした実録やくざ映画。
実話なんだろうけど、稲原は何かあると財布ごとお金あげちゃう癖があって大変。モロッコの辰（北島三郎）は、何かあると銃をぶっ放すは、ヒロポン打つわでこれまた大変。抗争も出入りもあるが、激しいぶつかり合いの場面がメインではなく、あくまでもやくざの生き方、それも義理も人情もあり、筋は通し、女性には手を出さないやくざの姿を見せていく。しかし、やくざにしてはスマートそうで、争いを好まないという石河（北大路欣也）が兄弟の不始末をオヤジに詫びるために指を詰めるというなんとも伝統的？な方法を用いるところなど、やはりどんなにスマートそうに見えてもやはりやくざにはやくざの道理しか通じないのだなと思う。
豪華俳優陣に加えて、主題歌も歌う北島三郎が結構上手かったり、鳥羽一郎、にしきのあきら、清水健太郎などの歌手や、張本勲や小林繁などが出演していたりとバラエティ豊かな出演者も目を引く。そして皆やくざ役がハマる。
2021.09.20@TOEI Xstream theater
