窄路微塵(星くずの片隅で)

張繼聰、袁澧林、董安娜、區嘉雯、朱栢康、朱栢謙 林森:監督 2022年

大阪アジアン映画祭に続いて2度目の鑑賞。1度目より心に沁みる。誤ちや間違いを犯す背後には様々な理由がある、それを思いやって「寛容」になることが大切(もちろん限界はあるのだが)。間違いは指摘しても責め立ててはいけない。もっと優しくならないと。。上映後、林森(ラム・サム)監督が登壇。Q&A。

香港映画といえば、アクションとか警察モノ、はたまた王家衛と言った認識の人がほとんどだと思うのだが、今、香港の人々に支持されている香港映画は以前とは全く異なる。人々の関心は身近な人や身の回りの事などこれまで見過ごされてきた人や物事に向かっている。資本も多くなくスケールも大きくなく、大スターは出演していないが、よく考えられた脚本による佳作は香港の人々の心を捉えている。監督、俳優も世代交代しており、新人監督や新人俳優(またはこれまでは脇役だった俳優)に多くの機会が与えられているのも特徴のひとつだ。「ヌーベル香港映画」とでも言えるだろうか。香港映画は、、と毛嫌いしないで是非色々な人に観て欲しい。

2023.07.15@ポレポレ東中野&2023.07.28@日比谷シャンテ